HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ヤシガニを食べる

ちょっと前に介がヤシガニをもらってきた。ヤシガニは希少になってきていて、首都マジュロではもう獲れないと言われている。もらったのはミリ環礁で獲れたもの。鮮度が大事なので、生きたまま鍋で茹でて、食べるのが普通。だから、もらうときは生きているヤシガニか、既に茹でて冷凍されたものであることが多い。

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茹でたヤシガニ


今回は生きているヤシガニをもらった。ヤシガニのハサミは強力で、挟んだら人間の指の骨を折ってしまうぐらいの力があるらしい。取扱い注意な食材。もらったヤシガニは、危険なハサミの部分をガムテープでぐるぐる巻きにして封印してあったが、日本人的に茹でるときにガムテープと一緒に茹でるのに抵抗があって外してしまった。おそらくガムテープごと茹でるのが正解。ガムテープを外してしまったので、水を張った鍋に入れるときに、元気なヤシガニが暴れて一苦労。

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ガムテープを掴んで離さないヤシガニ

鍋に入れたら蓋をして押さえ、鍋から脱走できないようにして、火にかけて沸騰してから20~30分間茹でる。茹で上がったら、ハンマーで硬い殻を割って身を食べる。ハンマーがなければ、地面のコンクリート部分に叩きつけたり、石で割る。普通にカニとして、ポン酢につけて食べるとおいしい。


カニみそは、ヤシガニのお尻の部分にある。キッチンバサミで切り開いて、中に入っている糸状の内臓をすべて取り除く。これらは食べてはいけない部分。内臓を取り除いたら、あとは食べて大丈夫。ココナッツの油分が含まれていて濃厚なソースみたいなカニみそだ。マーシャル人は、これに醤油をたらして、ご飯の上にかけて食べるのが最高らしい。カニみそ部分は、確かにおいしい。お腹壊したらどうしようと心配しながらも、おいしいからもう一口、とドキドキしながら食べたりして、まさに禁断の味。


中学生のハルが、学校のクラスの子たちのSNSグループに「ヤシガニ食べてるよー!」と茹でたヤシガニの写真を投稿したら、「おいしそう!」「私も食べたい!」「いいなー!」と、みんなからの食べたいという反響がすごかったそう。やっぱりヤシガニは、今の時代の若い子でもマーシャル人のご馳走なんだね!