HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

担任の先生

春休み直前に学校で個人面談があり、担任の先生から成績表をもらった。ハルもコウも小さい頃からマーシャル育ちなので、学校では勉強面でも人間関係でも特に困っていることはなく、ありがたいことに二人とも楽しく学校生活を送っている。先生との面談では主に「よく頑張っていますよ」という内容で、日頃の学校での様子などを聞いた。


コウは、2月からクラスに新しく入った日本人の女の子のバディ(お世話係)に任命されて、授業中はいつも隣に座って、先生の指示などを日本語に通訳してあげているそうだ。その係をとても上手くやっていて先生も助かっている、と褒められた。ハルの今年の担任はフィジー出身の男の先生。学校では6年生から中学となり、成績の評価は各教科の担当教員によってつけられる。面談日には他の教科の先生も学校でスタンバイしているので、評価に疑問や質問などがあれば、直接教科の先生と面談することもできる。

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学校の校庭


思えば、これまでいろいろな先生にお世話になってきた。マーシャルにある学校に海外から教えに来るぐらいだから、全体的にどの先生も個性的な人が多いように思う。これまでで一番印象に残っている先生は、ハルがプリスクールに入って初めての担任、ロビン先生。私にとっても初めての子供の担任だったし、こんな幼稚園の先生がいるのか!と日本の常識を覆すような驚きの連続の、明るくて楽しくて面白い先生だった。


ロビン先生はハルの通う学校を離れ、今はマーシャルの離島で小学校の先生をしている。先生がいるのは、首都マジュロから遠く約1120キロも離れた場所にあるエニウェタック環礁。たまに夏休みにマジュロに上がって来ていて、偶然街で会うこともある。先生とはSNSでつながっているのだが、近ごろ急にロビン先生の投稿が活発になっている。どうしたのかな?と思ったら、エニウェタック環礁のインターネットが2年ぶりに直ったそうだ。2018年から使えなくなって、そのままだったんだって!電話局、もっと早く直してあげてー。ロビン先生も2年ぶりのインターネット復旧が大変嬉しい様子で、「家から友達と電話できるって素晴らしいね」とか、島からよくライブ中継したり、「今日焼いたパンだよ!」など、その投稿頻度に嬉しさが表れているようだ。私もそうだけれど、海外に暮らしていて、インターネットがあるとないでは全然違う。マジュロよりも太平洋の果てにあるような島で、飛行機も船もたまにしか来ないエニウェタック環礁なら、なおさらだろう。よかったね、ロビン先生。