HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

大統領邸に行く

mikamikamika2006-10-14

マーシャルでは子供が1歳になると「ケイメン」と言って生まれた時より盛大にお祝いをする習慣がある。大統領の孫のケイメンパーティーに介と私も招待されて行ってきた。なぜ招待されたかというと、以前介の会社で働いていた従業員Kさん(丁寧な日本語を話せるおじいさん)の娘が大統領の妻で、Kさんから招待状をもらったのだ。Kさんのひ孫=大統領の孫ということになる。大統領邸の庭でパーティーは開催された。大統領邸ってどこにあるの?と思ったら意外にもウチから車で5分のところだった。今まで「平屋の家ばかりのマーシャルにも、二階建てのきれいな家があるんだなー」と思いながら前を通っていた家が、実は大統領邸だったとは。
招待状には夜7時半から開始と書いてあったけどお兄さんは9時ごろ行くというので、私達も9時ごろに会場に行ったらパーティーはまだ始まっていなかった。やっぱりマーシャルタイム!会場には野外ステージが設置され300人ぐらい人が集まっていた。すごい規模。でも全体の四分の三は招待客ではなく、みんなに振舞われるご飯を目当てに集まってきた人々なのだ。私達は招待客用のテントに案内される。テーブルと椅子が設置されていて所々にバナナが吊るしてあり自由に食べていいみたい。新鮮なココナツジュースも配られた。
9時半過ぎになってパーティーがようやく開始。来賓・牧師のスピーチ、バースデーケーキ入刀、歌の演奏やダンスの余興と、日本の結婚式みたいに盛大なパーティーだった。食事も豪華でマーシャル料理のフルコースだった。ひとりずつ巨大皿を渡されてブッフェ形式で各自料理を取っていくんだけど、初めてみる料理ばかりだった。みんな山盛りに取っていたから、私もどんな料理かわからないままにいろんな種類を取った。まずはこちらでご馳走の海亀を食べる。チキンみたいな味だけどやけに弾力がある感じ。椰子蟹も食べた。日本の毛蟹みたいな味。一番おいしかったのはロブスターかな。豚の丸焼きもあった。たぶんこの辺の道をウロウロしていた豚だろう。車で通るときに会っていた豚さん・・・。その他のマーシャル料理は味のないウイロウみたいなのとか、何かの穀物を葉に包んで焼いたもの(無味)、ポテトサラダ、タロ芋を茹でたもの(里芋みたいな味)、肉のBBQ、シーフードがココナツミルクの液に浸っているもの等等20種類以上あったけど全体に味付けに乏しい料理が多い。日本人の味覚だともう少し塩や醤油が欲しかったり、甘いものであれば砂糖を加えたくなる。薄味が好きな私の母ならおいしく食べられるのではないかなーと思った。
本当はプレゼントを渡すのが習慣らしいんだけど、私達は30$を日本のポチ袋に入れてお祝い金にしたら、お返しに厚手の毛布をもらった。この暑い国で使いそうもない毛布だけど頂いてきた。大統領邸に行けたし、いろんなマーシャル料理を食べることができたし、ケイメンパーティーの盛大さがわかって貴重な体験だった。