HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

病院犬

今年もまたビザ更新の時期がやってきた。マーシャル国籍でない人が長期滞在するためには、毎年ビザ(滞在許可証)を更新が必要となる。更新と言っても、新規申請と同様の書類を集めて提出しないといけないので、けっこう大変だ。用意するのに時間がかかる書類が、健康診断書。マジュロの病院で健康診断を受けて、書類を作ってもらう。ビザの更新には、結核の陰性証明とHIVの陰性証明も必須なので、そのために毎年ツベルクリンの注射をうけている。


最近はビザを更新する外国人が増えているのと、パスポートを申請するマーシャル人も健康診断書が必要だそうで、病院は混んでいる。しかも健康診断とツベルクリン注射の受付は、現在毎週月曜と金曜だけ、先着15名のみ。最初、火曜に病院に行ったら「金曜に来て」と言われた。

日本のODAで建設されたマジュロ病院

出直して金曜の朝に病院へ行った。受付開始時間が午前8時半だと思っていたら、8時からだったらしい。8時半に受付へ行ったら「今日の分は定員に達したので、もう受付終了だよ。月曜に来るように。」と言われた。ええー!そんなあ~と、家族4人でガッカリしていたら、救世主が現れた。どこかで私たちの様子を見ていた看護師さんが気の毒に思ったのか、「あなたたち4人だけよね?今日できるかどうか聞いてあげるわ」と言って、直接担当の人に聞きに行って交渉し、OKをもらってきてくれた。これは本当にありがたかった。お店のお客さんだったようで、私たちが日本人というのもわかっていたようだ。親切な看護師さんに感謝。


金曜にツベルクリン注射を受けて、月曜に注射跡をみてもらい判定。月曜は朝8時に病院へ行った。しかし、診察して診断書を書く担当の先生が出勤してこない…。先生待ちの患者が20人程いて、看護師さんたちも困り顔。先生が10時過ぎ頃にやっと来て、それから急ぐことなくゆっくりと診察が始まった。順番は早く来た順ではなく、山積みの書類の上から順に適当に呼ばれていった。私たちは前回、特別に最後に入れてもらったので、書類は一番上に置いてあり、すぐに診察に呼ばれた。ラッキー!こうして無事に健康診断書を取得できた。


病院の外廊下で私たちが待っているときに、周囲を自由に散歩していたイヌがいた。病院で飼われている様子。番犬というより、人懐っこい犬の放し飼い。

診察を待ってる人たちに愛嬌を振る
どーんと通路の真ん中に座る
人が来ても、どかない
眠くなってきて
寝ちゃった


この子たちは病院犬というのかな?そんな存在のイヌっているの?と思い、「病院犬」と検索してみたら、ミカという病院犬が有名だったので紹介します(笑)。当ブログの病院犬とは無関係です。



ずっとずっと、ともだちだよ… 病院勤務犬・ミカの物語 (ノンフィクション・生きるチカラ)