HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

英語が話せなくても

いろいろ用事があって帰りが遅くなった日、街のスーパーK&K近くにある、餃子がおいしいと評判の中華レストランで、夕飯用に餃子をテイクアウトすることにした。中国人夫婦が経営している小さな店だ。店内に入ると、シェフのおじさんがいた。私が「テイクアウトしたいのですが」と言うと、おじさんは聞き取れなかったようで、「ピザ??」と返された。いやピザじゃなくて”Takeout”と何回言っても、おじさんの返事は「ピザ??」。私、中華レストランでピザを頼もうとは思ってないからっ!と心の中で言いつつ、Takeoutを伝えるのは諦めて、メニューから指差しで注文しようとしていたところ、奥からおばさんが出てきた。おばさんは英語が通じるので、向こうから「テイクアウト?それとも店内で食べます?」と聞いてきてくれた。


海外にいると、日本人と同様に英語が母国語でない人もたくさんいて、英語が下手な人もいる。彼らはたとえ英語が下手でも気にする様子はなく、むしろ堂々と自分の母国語で話してくる人もいるくらいだ。それに比べると、日本人は「私の英語は下手で、すみません」と、わざわざ謙遜して英語で謝ったりする人もいる。そんなこと謝らなくていいのに!と思う。自虐的に自分の能力低いアピールなんて、初対面でしないほうがいい。発音はネイティブ並みじゃないし、英語がぎこちないかもしれないけれど、自分の母国語じゃないのだから仕方ない。聞いている相手だって、なまりのある英語だな、もしくは英語苦手なのかなという程度に思っているだけのはず。「勉強不足のせいで英語が上手くなくて申し訳ない」という日本人らしい謙遜、もしくは最初に言っておけば自分が安心なのかわからないけど、わざわざ外国人に伝えなくてもいいと思う。そんなことは気にせず、持っている英語力を駆使してその場を乗り切るのみ!


マーシャルの公用語はマーシャル語と英語なので、マーシャル人は二ヵ国語を話す人が多い。マーシャル人にも英語は外国語なので、ここで英語を話すのは気楽なのだけど、英語ネイティブの外国人と話すと、自分が幼稚な英語を話しているような感じがして、引け目を感じることもある。容赦ない早口おしゃべりの人とかね。こんなとき、この人と堂々と対等に話せる英語力にレベルアップしたい!と思うけど、そうなるには地道に勉強しないとダメだというのもわかっている。語学に王道なし。


日本だと、英語が話せる=頭がいい、という図式を思い浮かべがちだが、英語がペラペラでも中身のない人はたくさんいるので、大事なのは話の中身だと思う。これも英語が母国語でない人の方がわかってもらえる率が高い気がする。