HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

デング熱の流行

マーシャルでデング熱が流行中である。デング熱は蚊を媒体として感染してしまう病気。高熱・頭痛・目の痛み・筋肉痛などの症状が出て、特効薬も予防注射もない病気なので、発症したらアセトアミノフェン系の解熱剤(タイレノール)をのんで熱を下げて、寝て治すしかない。アセトアミノフェン以外の解熱剤は症状を悪化させる恐れがあるので飲んではいけない。たいていは高熱程度で治る病気らしいが、抵抗力の弱い子供・高齢者・妊婦が発症するとまれに重症化することもある。重症化すると出血が止まらなくなるそうで、高熱の数日後に吐血、下血などの症状が出たら危険な状態なのですぐ病院へ。

先週、マジュロで6歳の女の子がデング熱で亡くなったというニュースが伝えられ、子供を持つ親は他人ごとではないと心配している。学校のママ友もデング熱が恐ろしいと言っていて、もし子供が感染して重症化したら、マジュロ病院で適切な治療がされるとは思えない、感染したかどうかの血液検査もマジュロではできないのでハワイの病院に送ってやっとわかるぐらいだからねと話した。マーシャルで暮らしていて一番困るのが医療の貧弱さ。

デング熱の感染を防ぐには、蚊に刺されないようにすること。これに尽きる。蚊が発生しないように庭をきれいにしておく、ボウフラが発生しないように外に水をためておかないことも併せて大事。政府主導で個人の庭に放置されている廃車を撤去したり、草刈したり、国内でのさらなる流行を防ぐためマジュロからその他離島への移動禁止令も出ている。マジュロ橋のところに見張りがいて、こっそりアルノへ行こうとするボートを捕まえているらしい。離島の人も今は怖がってマジュロに来ようとしないみたい。

虫よけスプレーはどこも品切れで買えない。ウチには日本から2本買ってきたストックがあるので大丈夫だけど、会社でマーシャル人従業員が使う分のスプレーもあったほうがいいので、レシピをネットで調べて、こちらで手に入る材料でアレンジした。できたスプレーは、市販の虫よけスプレーと同じような匂いがするので、効果がありそう。従業員が喜んでガンガン使っている。


<手作り虫よけスプレー>以下の材料をボトルに入れて混ぜるだけ。使用前によく振ること。

・ミネラルウォーター 180ml
エタノールの代わりに市販の消毒薬(アルコール度数70%) 30ml
・乾燥クローブ 大さじ2
・アロマオイル(ペパーミント20滴・ゼラニウム10滴・ラベンダー10滴)

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材料はこれだけ

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手作り虫よけスプレー