HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

肌は何色?

雨の日の日曜日、家で子どもたちとお絵かきをした。大きな画用紙に、色鉛筆、クレヨン、水彩絵の具を準備して、本格的にお絵かきの時間を楽しんだ。小さい頃から絵を描くことが好きで上手だったハルカとは、よく一緒に絵の具を出して絵を描いたけれど、お絵かきに興味がないコウとは一緒にお絵かきをした回数が断然少ない。いい機会なのでクレヨンで描いた絵に、絵の具で色を塗る絵を一緒に描いてみた。コウは、校庭に自分と双子の友達がいる絵を描いた。じゃあ次は絵の具で色を塗ろうね、と言って顔に塗る色を絵の具箱から選ばせると、コウが選んだ色は「こげ茶」。ええー!これはちょっと色が濃いんじゃない〜と私がつい口を出すと、「茶色」にした。完全にマーシャル人の肌の色が基準になっている。
昔は「はだ色」という色がクレヨンにも絵の具にもあって、私が子供の頃に塗り絵で肌を塗るときにはこれ、と定番色だったが、今の子供たちの世代では「はだ色」は存在せず、「ペールオレンジ」もしくは「うすだいだい」という表記になっている。肌の色は人それぞれであるのに、ある一色を「はだ色」と決めつける表現はおかしい、ということなのだろう。コウは、肌の色と聞いてまず「こげ茶」を選んだ。子どもに付き合っていると面白い。大人の私からは出てこないような、無邪気で自由な発想をしてくるから。

↓肌は何色?

↓コウの腕を見ると、こげ茶でも正解という気がしてきた...