HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ネット断ち約3週間

気がつけば、久しぶりの更新となってしまいました。その訳は、年末よりマーシャルの国全体でインターネットが使えなくなっていたから!グアムから引いている海底ケーブルに修理箇所が見つかりその工事をする為、12月末から1月にかけて当初は10日間、国全体でネットが使えなくなる予定だった。まあ、そこは予定通りにいかないのがマーシャル。我が家でネットが使えなくなったのは予定されていた開始日の翌日からだったが、なぜか地域によって時差があり、最後まで使えていた人は我が家が不通になってからも、4日後まで使えていたらしい。工事の終了日も延期、延期を繰り返し、ようやく3週間後に完全に元通りにネットが使えるようになった。
ネット不通で、個人は我慢すればいいが、会社では今の時代、ネットがないとメールチェックすらできず、仕事にならない。銀行は送金業務はできないので停止する、クレジットカードがどの店でも使えなくなる、など予想以上に混乱をきたした。10日以上ネットが使えない状態が続くと、さすがに困る人が増えて「電話局、どうにかしろ!」という声が大きくなった。電話局は急遽オーストラリアから回線を購入して、政府機関や会社などネットが必要なところに「今日は〇時から1時間だけ」という具合に順番に時間制限をして使えるように緊急措置をした。最初からそうすればよかったのに…。これも何時から使えるようになるのかは事前に教えてもらえず、会社にいると電話局から「今から1時間使えるぞ!」と急に連絡がきて使える、という状況。すべてが、さすがマーシャル!という出来事だった。
というわけで、年末年始はメールも、SNSも、Youtubeもなし、パソコン・スマホタブレット端末を全く「見なくていい」状態だった。ネット断ち1日目はまだつながるかな?と気になり見ていたが、完全に諦めた2日目からは、これまでネットに使っていた時間が、新たな自由時間として使えるようになり、時間が増えて妙にすがすがしい気分で良かった。子供とおもちゃでじっくり遊んだり、一緒にお料理したり、夜はDVDで映画をみたりして過ごし、みんなでハリーポッターを1〜6まで観た。家族ではいい時間が過ごせたと思う。逆に不便だったことは、気軽に料理のレシピ検索ができない、病気の症状などを調べられない、日本の家族に国際電話以外の手段で連絡ができない、日本のニュースが全く入ってこないので完全に浦島太郎になれるなど。
3週間ネット断ちすると今度はその生活に慣れてしまい、ネットが復旧した後は「ネットのために自分の時間を使わなくてはいけない」という感覚になってしまった。他にすることがたくさんあるので、メールやSNSに時間を取られるのが面倒、と感じるように。完全にネットに対する考え方が変わったのは確かで、今後は自分で便利な部分だけ選んで使っていきたいと思う。

↓年末はレゴでかなり遊んだ。介による「100人乗っても大丈夫!」なレゴの作成。