HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

絵が売れた話

ジャンボアート展

先月、ジャンボアートという市民のアート展があった。毎年2〜3回マジュロで開催されているイベントだ。ハルカの学校からも生徒の作品を毎回出展しているので、アートの先生のところに絵を持っていけばハルカの絵も展示してくれる。絵を描くのが好きなハルカのために、今回も展示してもらおうと先生のところにハルカの絵を持っていった。そのとき私のスケッチブックに絵を挟んで持っていったので、冗談半分に「私も一緒にこんな絵をかいたんですよ〜」と先生に見せたら、「いいじゃない!これもアート展に出しましょうよ!」と言われた。ハルカと一緒に遊びで描いた水彩画で、大人の描いた絵としては中学生レベルだと思っていたので恥ずかしいから断ったのだけど、「筆遣いが生徒たちの参考になるし、出展する作品が今回は少ないから集めるように主催者が言ってるのよ」と言われて、私の絵もこっそりと出展することにした。
当日ジャンボアートを見に行くと、私の絵もちゃんと展示されていて、なんだか嬉しかった。私とハルカの絵は家にあったスケッチブックで、日本で子供が絵を描く普通サイズで描いたが、他の子たちはA4〜B5ぐらいの小さなサイズで描いていたので、私たちの絵が大きく目立っていた。マーシャルは画用紙も高価な為、子供たちが大きな画用紙で描くことがあまりない。自分の絵が飾られて、多くの人に見てもらえただけでいい気分だった。
後日、アートの先生から私の絵を20ドルで買いたい人がいるのだけど、売ってもいいか?と聞かれた。えー!お金出して買ってくれる人がいるの!と驚き。もちろんOKした。絵を学校の事務室に置いておくので、その買いたい人がお金を持って引き取りにきたら売るとのこと。アート展の場で買うならまだしも、わざわざハルカの学校の事務室に来てまで買ってくれるかなあと思っていたら、ちゃんと来てお買い上げいただいた。誰なのかは不明。自分の絵が売れたなんて人生初の出来事で、まさに珍事!もう十分に幸せだったので、絵が売れたお金の20ドルは学校にアートの教材費として寄付した。これで大きな画用紙を購入してもらって、子供たちがのびのび絵を描けたらさらに幸せだなあ。

↓左にハルカ、右に私の絵。


↓アート展の会場。ラグーンに面した気持ちのいい場所。