HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

40周年の行事

ハルカが通う学校は今年で40周年を迎えた。その記念のイベントが2月と3月に行われた。2月にあったのは、40周年祝賀スパゲッティナイト。夜6時から学校に集まり、スパゲッティの夕飯を食べながら、子供たちのダンス発表を見たり、歌がプロ並みに上手な先生の熱唱を聴いたり、第1期卒業生のスピーチを聞いたりした。学校のカフェテリアで作られたスパゲッティは大人8ドル、子供5ドルで販売。学校の資金集めが目的でもあるので、ちゃんと儲けがでるようにスパゲッティの値段はやや高く、レストラン並みの値段。伸びたスパゲッティを覚悟していたが、割とおいしかった。 日本でPTAが同様にやったら、多く取るなんてけしからん!と、2ドルぐらいに材料費だけで抑えるだろうなあ。
ちなみに学校の創立時は、子供7人と先生2人でスタートした小学校だったそう。アメリカの小学校と同じカリキュラムで学べる無宗教の私立校を作ろうと、PII(マーシャルの一大企業)のオーナー、ジェリー・クレイマー氏が息子のために設立の働きかけをした。1期卒業生のデビット・クレイマー氏は現在国会議員でマーシャルの有力者となっている。現在でも、マーシャルの政治家や経営者の子息が比較的多く通う学校だ。
3月は、40周年記念ヤードセールがあった。日本でいうバザーみたいなもので、家にあるまだ使える古着や不用品などを持ち寄って、クラスごとに販売した。ハルカのクラスは約200ドルも売上があったそう。そのお金はクラス費として各クラスで使うことになっており、卒業を控えた学年は卒業式の費用にするらしい。じゃあハルカの3年生のクラスは、学年おわりのクラスパーティー費にでもするのかなと思っていたが、子供たちと先生の話し合いの結果、売上は台風被害にあったフィジーと、マーシャルの公立小学校に鉛筆とノートを寄付することにしたとのこと。クラスの資金集めの行先が、全額寄付。ええー!そうなんだ〜と、私としては驚きの使い道。どうせクラスパーティーをするときに、また親から食べ物の寄付を募るのだから、その費用にすればいいのに…。公立小に寄付するといっても中途半端に少ししかあげられないのだし、同じマーシャル人同士で公立は貧乏でかわいそうだからあげるというのも、何だか上から目線な感じが気になる。寄付するのはいいことだけど、この場合はなんだかちょっと違う気がしてモヤモヤした。でも先生と子供たちで話し合って決定したらしいから、口出しする勇気は出ない、日本人な私。

↓夜の校庭でスパゲッティを食べながら、子供たちのダンスを見る40周年イベント。


↓ヤードセールでは、同じクラスのお母さんが手作りしたオブジェもあった。このような手作り品を出すお母さんは少なく、珍しい。