HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ピースボート

ピースボート

世界一周の旅をする日本のクルーズ船、ピースボートがマーシャルにやってきた。朝、デラップ港に着いた船は夜に出港するまで1日マジュロにいた。ピースボートは今回がマーシャル初寄港で、旅の終わりの最後の寄港地。世界一周に参加されるくらいだからか乗客の方々の行動力がすごくて、船が停泊している近辺だけでなく、空港の近くや我が家の近所、ローラビーチの方までも個人で観光されている方を見かけて驚いた。こんなに広範囲に観光客が散らばっているなんて珍しいこと。
船が停泊している港の前では、アミモノ店が出張しお土産物の販売が行われた。介の会社でもブースを出して、アミモノ(ハンディクラフト)を販売した。他の日本人スタッフが忙しかったので、私も販売のお手伝いをした。マーシャルのアミモノは、一つ一つ現地の女性が時間をかけて手作りしていて、海から採ってきたキレイな貝もたくさん使われている。どこかの観光地の南国土産のように、人件費の安い東南アジアでお土産物を大量に作らせて、それを輸入して販売しているのとは訳が違う。介の店で販売しているアミモノを普段誰が一番買っていくのかというと、現地のマーシャル人だそう。歓迎、お別れ、誕生日、お祝いなど、マーシャルでアミモノは今でも贈り物の定番アイテムになっている。だから価格も現地人が買える妥当な値段がつけられていて、私は作る手間を考えたらむしろ安いぐらいだと思っている。
今回、私が慣れない販売で戸惑ってしまったのがお客様からの値引き交渉。これまで世界一周でまわってこられた国の中には、お土産物は値引いて買うのが当たり前という国があったのかもしれないが、それと同じ感覚で値引き交渉不要のマーシャルで、当然のごとく値引きを求められると困ってしまった。そもそも値引くことを想定した価格にしていないし、大量に購入されるならともかく、アミモノ2つ3つくらいでは値引きは厳しい。でも、当然値引きしてくれるわよね?2つ買うんだから!というお客様に対し、すみません…と事情を話すのはお互い悲しい。せっかくいらしたマーシャルで、気分よくお買い物していただきたいと思うのだが、こういう場合どう接客したらお互い気分の良い買い物になるのだろうかと、後から考えこんでしまった。販売経験が未熟な私にはいい勉強になった。
会社の仕事がひと段落した夕方、子供たちも一緒に船内を見学させてもらった。ちょうどハルカの学校の高校生たちが船内で文化交流会を行っていたので、一緒に乗客の方から折り紙やコマ回しを教わった。船にはコウと同じぐらいの年頃の子供もいて、コウは一緒に紙飛行機を飛ばして遊んでもらった。つかの間の日本を味わえて、充実した一日だった。

↓アミモノの販売

↓船内見学。展望デッキからの素晴らしい眺め!

↓船内の自販機に釘付けの子供たち。ジュース買いたいよう!としばらく眺めていた。自販機はマーシャルにないものね。