HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

学年末

ハルカの学校は今年は5月29日で授業が終わり、夏休みに入る。学校では、生徒たちは早くも夏休み気分だそうで、ふわふわと浮かれた雰囲気になっているらしい。オーストラリアから来ているハルカのクラスメイトの男の子は、4月終わりに「また新学期にね」とオーストラリアへ一時帰国していった。友達のアジア系の子たちも5月下旬頃からみんな自分の国へ帰り、本国で学校に通ったりするので、私たちも日本へ一時帰国する予定。親子で1年ぶりの日本を楽しみにしている。
ハルカはあと1ヶ月で1年生を終了する。早いものだ。1年生は1学期のスタート時点からクラスにいたので、勉強にもついていけたし、友達とも楽しくやっているようで良かった。担任のティファニー先生の指導のおかげで、英語のリーディング力がこの1年でぐんと伸びた。どのくらい英文を読めるかというのがアメリカ式にアルファベットの指数で判定され、ハルカはいまKレベル。1年生のはじめはCレベルだったので急に伸びてきた。ひとりで簡単なペーパーバックを黙読して読めるようになり、宿題で持ち帰るクラスの本や、面白いお話の本を図書室で探してきては楽しく読書している。たくさん読めば、さらにリーディング力もアップ。ちなみに一般的なアメリカのリーディングの基準は、キンダー(年長)で「A,B,C,D」1年生で「A,B,C,D,E,F,G,H.I」、2年生で「E,F,G,H,I,J,K,L,M,N」。こういった指数が子供向けの本には書いてあったりするので、自分のレベルにあった本を選びやすい。もともと本を読むのが好きで、家で日本語の本もよく読んでいたので、それが英語にも効いているように思う。。
小学校で日本人はひとりだけという環境で、いいこともちょっと嫌なこともいろいろ経験した。先日ハルカから聞いた話。クラスのある女の子が「ねえハルカ、知ってる〜?韓国人ってこんな風に話すんだよ。(韓国語を話すマネの後)おかしいよね〜。」と笑っていたので、ハルカは真顔で「それっておかしいことじゃないよ。その人たちはその言葉でちゃんと話をしているんだから。」と言ったらしい。ハルカはその子の言い方が何となく嫌な感じだったので、それは違うと言ったのだという。するとその子もムッとしたのか「ハルカみたいにね!」と言い去っていったそう。特にそれでケンカになったわけでもないし、その子ももしかしたらマーシャルで静かにブームの韓国ドラマを家で見て、面白おかしく言ってみただけなのかもしれない。でもこの話を聞いて、「世界には自分と違う国の人がいる、自分とは違う言葉を話す人がいる」ということを認め受け入れることが、ハルカにはできているんだなと感じた。そして堂々と自分の意見を言えたことも褒めた。こういう成長が国際理解への一歩だと思い、私は嬉しかった。

1年生、朝の読書の時間。


ハルカがいま読んでいる本。