HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

サンマ・ヤシガニ・カメ

介がサンマをいただいてきた。嬉しいけれど、その数およそ120匹!親しくしているマグロ工場のマネージャーがくれたそうだ。マーシャル近海でさんまは獲れないので、これは台湾産の冷凍もの。たくさんあるので、テニス仲間を家にお呼びしてみんなで食べた。新鮮で油も少しのっていて美味しかった。まだ家の冷凍庫にあったサンマは、在住日本人のみなさまにおすそ分け。家でも塩焼き以外の方法でおいしく食べてみようと、蒲焼を作った。「手開き」というさばき方を覚えたら、下ろすのも簡単。さんまの頭を落としワタを取って、一度流水で洗ってから、手で尾のほうにむかって開く。開いたら手で中骨を一気に取り、あとは残った大きめの骨を取り除く。最後にヒレを包丁で落として、できあがり。ここまですればフライパンで焼けるし、便利。
ヤシガニをいただいてきた日もあった。ヤシガニはマーシャルでも珍味で、マジュロではもう獲れないといわれている。このヤシガニはミリ環礁で獲られたもの。新鮮でないとおいしく食べられないそうで、生きたままもらってきた。大きく強力なハサミは、人の指を挟んだら落としてしまうぐらい力があるらしい。料理するの、怖い・・・。コウは本能的に恐ろしいものがわかるのか、ヤシガニをたいそう怖がって私にしがみついていた。ヤシガニは大きな鍋で長めにゆで、ゆであがったら堅い殻をハンマーでたたき割って、身を食べた。ココナッツを食べて育ったカニなので、殻にもさわるとベトベトしたココナッツ油が若干ついている。身も普通のカニより、油の風味が感じられる。まさに珍味。
また別のときには、海がめをいただいてきた。マーシャルではカメを食べる文化があり特別なご馳走。でも漁で獲ることは自然保護の観点から禁止されており、偶然かかって獲れたものならOKだそうだ。こちらは既に料理されたものをもらってきた。前にも食べたことがあるけれど、カメの肉はパサパサした固いチキンという感じ。今回は甲羅のふちについている脂身もくれて、これを肉と一緒に食べるとちょうどいいとのこと。でも脂身はちょっと遠慮した。あと内臓の煮こごりも、もらってきた。ゆるいレバーペースト状のもので、これはクセがありそう...と思い、一口だけ試食。食べてみると、ハーブやニンニクを効かせて煮込んであり、思いのほか「料理」になっていてビックリ。これはきっと上手に料理されたものなのだろう。こちらはパンの実をふかしたものと一緒にたべるといい、と聞いて、これまた一緒についてきたパンの実を食べるとあら不思議。口の中で煮こごりの雑味をパンの実がスポンジのように吸い取ってくれるので、味がマイルドになる感じ。食べる機会がある方はぜひお試しください(笑)。

↓さんま、約120匹。

ヤシガニ、料理前。

↓カメ料理。