HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

電気

キャッシュパワー

先日、ハルカのお迎えの帰りに急に道が渋滞して動かなくなってしまった。なにか事故でもあったのかと思っていたら、電柱が1本倒れて(木の電柱がシロアリ被害で朽ちてしまったのだろう)、一本道の道路をふさぐように電線が垂れてしまっていた。電力会社の車やパトカーが駆けつけて30分後に動けるようになったのだが、電線を撤去したのではなく、垂れた電線をマーシャル人のおじちゃんが素手で持ち上げ、その電線の下を通してくれた。素手で電線!電気はきていないんだろうけれど、危ないよ。


さて、家の電気代の支払い方法が、cash power(キャッシュパワー)というプリペイド方式に変わった。これまでは毎月電気を使った分だけ電気代の請求書がきて、支払いをするいう日本と同じ方式だった。それがある日突然工事の人が来て、家にキャッシュパワーというものを取り付けてしまった。これにより電気は、事前に電力会社で支払うか、お店でプリペイドカードを買って、購入した金額分の電気をキャッシュパワーにチャージして使う、という仕組みになった。チャージした分がなくなれば家はすぐに停電に…。取り付け直後の初期設定の電力はわずかで「たぶん2時間ぐらいしたら電気がなくなるから、すぐチャージしたほうがいいよ」と言い、工事の人は去って行った。突然来て勝手に取り付けて、2時間後には電気がなくなるなんて〜。もちろん、すぐにチャージした。


これで電気代をどれだけ使っているのかリアルにわかるようになり、イヤでも節電意識が高まっている。普段使っている水は雨水タンクから使っているので、常に残量を気にしながら節水し、今度は電気までも残量を気にしながら節電する生活になった。電気・水道という生活するのに必須なものを好き勝手には使えないというのは、毎日のこととなるとちょっとストレスを感じる。まぁ、私のような人間が節電・節水するには、これぐらいしないとダメなのだろうな。私としては正直知りたくなかったのは、料理をすると電気代が増えるという事実。家で使っているアメリカ製の大きなオーブン付き電熱コンロが、えらく電力を消費しているようだ。オーブンを使ってクッキーやマフィンを焼いたりすると電気をかなり消費してしまう。これまで外で買ったり外食するより、家で作るほうが安くておいしいと思っていたが、それは材料費だけを比較してのことで、調理にかかる電気代や調理器具を洗ったりするのに貴重な水を使うことを考えると、一概にそうとも言えない。心置きなくお菓子を作っていた頃が、懐かしい…。