HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

週末の断水生活

海水なら豊富だが・・・。

週末の3日間、断水生活だった。家の貯水タンクの掃除をしたので、タンクの水をすべて空にしたからだ。タンク掃除は推定約3年半ぶり。普段はこの貯水タンクに雨水を貯めて生活用水として使っており、雨水だけでは足りなくなると水道水をタンク内に流して補充する仕組みになっている。我が家の貯水タンクは隣と2軒共同で15M×10Mプールぐらいの大きさを持ち、充分に水を蓄えることができる。日頃は雨水だけで暮らせるので、水道水を入れるのは年に1,2回ぐらいだ。金曜日からタンクの掃除を開始。水を抜く作業だけで1日が終わり、2日目にタンク掃除。
掃除が終わるとタンクが空になっているので当然、蛇口から水は出ない。あらかじめ汲んでおいた水を使ってトイレを流したり手を洗ったりし、シャワーはスギの家で借りる。便利だったのはハルカの子供用プールで、かなり水がためられたので水源にした。トイレやシャワーが使えないのは不便だが、汲み置きした水があれば何とかなるもの。なによりキッチンの水道が使えないというのが私には一番不便だった。朝・昼・晩の食事の支度に普段の倍以上手間がかかり、洗い物も両手を使って素早く洗えないので時間がかかる。普段はあまり気が付かなかったが食事を作ると水をたくさん使う。断水は貯水タンクに水がある程度溜まるまで続く。大雨が降るのが先か、水道水がたくさん流れるのが先かと、いつ断水が終わるのかわからない状態が続いた。断水初日はストレスを感じたが、3日目ぐらいになると慣れてきて最小限の水で済ませる技が身に付いてきて、本気でやればここまで節水できるものなんだなと気付かされた。
このまま断水の生活に慣れてしまうかもしれないと思い始めた月曜日、水道が流れる日だ。現在マジュロでは週に1日しか水道が流れない。それも時間制限つきで朝6時半〜9時までと、夕方4時〜8時半までだけだ。数年前は週3日流れていたのに、ここ最近は週1のみ。天候としては水不足ではないはずだが、マジュロの人口が増えて水の需要が増加しているのに対して貯水池が小さく、供給が追いついていないようだ。それに水道管もあちこち水漏れをしているようで、街のほう、特にリタあたりは水が流れてこなかったりするらしい。その貴重な給水日、朝の給水時間を逃してしまった…。開けたと思っていた水道を入れるバルブが閉まっておりタンクに水を入れることができなかった。次の夕方の給水を逃すと断水が来週まで続くことになる。失敗しないようにしっかり確認しバルブを開けたら、夕方にタンクに水道水が流れてきた。ようやくタンクの三分の一程度に水がたまったので、蛇口から水が出るようになった。断水生活終了!しかしまだ水は少ないので引き続き節水生活をしている。早く大雨でも降ってくれないかな。