パンの実（ブレッドフルーツ）

マーシャルで豊富に採れる数少ないローカルフルーツに、パンの実（ブレッドフルーツ）がある。マーシャル語では「メ」という。緑色をした丸い実で、フルーツというより芋に近い味。7月は収穫の時期だったようで、どのパンの木にもたくさんの実がなっていた。いまは既にほとんどの実がきれいに刈り取られているのを見ると、マーシャル人の大事な食料なのかなと思う。マーシャルでは実をそのまま焚き火に放り込んで丸焼きにしたものがよく食べられる。焼き芋みたいな感じで主食になれるボリューム。茹でたり甘く煮たり、一度ふかしたものをつぶして葉で包んで蒸し焼きにしたりという調理法もあるようだ。
あとは「メ・チップス」といって薄切りにしたものを揚げて塩を振ってチップスにしたものが、お店で売られている。これは意外とおいしくて時々食べているが、塩味でなくて芋けんぴみたいにしてもおいしいのではないかと思い、家で作ってみた。味は芋けんぴに近いけれど、パンの実の栗のような風味が残るけんぴだった。

＜レシピ＞パンの実けんぴ
・パンの実　1個
・砂糖160g
・水　大さじ４

１．パンの実を4つ割りにして芯と皮をむく。適当な大きさに切ってスライサーで薄切りにする。
２．中温でぱりっと揚げる。ジュージュー音がしなくなったら火が通っている。揚げたチップスは油をきっておく。
３．鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、沸騰したらチップスを入れて火を止める。全体を混ぜたらクッキングシートを敷いたバットの上に広げて冷ます。