HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

潮干狩り

イースターエッグ

ハルカの友達のセバスチャン親子に誘われて、マーシャルに来て初めて潮干狩りをした。この日はイースターの日曜日だったので、エッグハントならぬクラム(貝)ハント。MIR前のラグーンに貝が獲れる場所があるようで、干潮の時間にあわせて案内してもらった。サザエのような形の貝はマーシャル人も食べているが、潮干狩りでとるような二枚貝はあまり見かけないので、マーシャルにはないのだと思っていた。
いわゆるビーチではなく、波打ち際近くの砂の上に大小のサンゴがごろごろしているような場所で、岩をどかして砂を熊手で掘っていくと貝を発見!何の貝だかわからないけれど、ハマグリぐらいの大きさ。お宝探しみたいで楽しい。昼間の暑い時間だったのだけど、貝が見つかる楽しさを知ってしまうと、なかなかやめられず小1時間ぐらいせっせと掘り、いくつか貝を収穫。そのあとお友達の家に移動し、貝の下処理の仕方と調理法も教えてもらった。日本でおなじみのアサリやハマグリは塩水につけておけば、あとはすぐ調理できるけれど、こちらの貝は口をナイフで開いて内臓を取り除いてから調理するらしい。
さっそく、その日の夕飯に貝を料理した。教えてもらったやり方で貝の口を開いていくのだが、これが大きな貝ほど口が堅くてなかなか開かず大変。「貝のように口を閉ざす」とか「貝のように口が堅い」とは、こういうことなのね…と実感。これらの表現はもう、「口を閉ざして全く何も話さない!」というぐらいのニュアンスですね。そんなことを考えながら貝の口を開いて内臓を取り除き、きれいな水で洗って鍋にいれ、ココナッツミルク・塩・胡椒・ガーリックパウダーを入れて10分ぐらい煮たら、貝のココナッツミルク煮が出来上がり。私はローリエの葉と白ワイン少々も入れて煮込んだ。貝にクセもなく、おいしくいただいた。ココナッツミルクのスープがパンの実の丸焼きに合いそう。
二枚貝の他にタカセガイも取れた。これはとてもおいしい貝だよ!とオススメされて、こちらも家で料理。鍋に貝を入れて水を入れ20分間強火で煮る。そうすると貝に火が通るので、楊枝などを刺して貝の中身を取り出し、内臓を取った部分を食べる。サザエのつぼ焼きみたいな感じ。
もしかしたら家の裏海でも貝がとれるかも!と思い、翌日は裏海で掘ってみたが、二枚貝の収穫はなし。MIR前では、砂の中に蟹やよくわからない生き物やなまこをよく見かけたが、家の裏海を掘ってみても、そういう生物が全くいなかった。二枚貝が育つ環境ではないのかもしれない。岩やサンゴにくっついている貝はわりとあり、子どもたちがたくさんとったが、バケツの中でかたつむりのようにツノを出してうごめいている姿をみて、食べる気がせず海に帰した。アサリとかシジミとか、無難な貝が食べたい...。

↓とってきた貝。これから料理をするところ。

↓貝の口を開けたら蟹がよく入っていた。

↓貝のココナッツミルク煮