HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

赤ちゃんのあやし方

家の上空を飛ぶ飛行機

現在5ヶ月の長男コウ。わけのわからないままマーシャルに連れてこられたわけだが、マーシャルの気候や家にも慣れ、家族みんなからかわいがられてスクスクと成長している。数日前から離乳食を食べ始めた。食事中に抱っこしてテーブルに座ると、家族の食事が気になるらしくじーっと眺めてよだれを垂らしたり、誰かが食べ物を口に入れると「あぁ、食べちゃうの!?」という驚いた表情をして見ていることが多かったので、これは離乳食はじめ時か?と思いスタートした。10倍がゆというやわらかいおかゆを炊いて食べさせると、何の抵抗もなく口をあけてスプーンでパクパクと食べている。最初はスプーン1さじからと少ない量しか与えられないので「これじゃ足りない!」と怒っている。食べる気、満々。離乳食は順調にスタートしたようだ。
コウはマーシャルに来てから、いろいろな人に抱っこされている。赤ちゃんを連れていると「かわいいわね〜。男の子?こっちにおいで!」と挨拶がわりのように抱っこしようとする人も多く、コウは抱っこされるがまま。マーシャルは子どもの数が多いので、みんな赤ちゃんの扱いに慣れていて安定感があり、上手にあやしたり抱っこしてくれる。二十歳ぐらいの女の子でも赤ちゃんの扱いが上手で、家で兄弟姉妹のお世話をしているから手慣れているというのもあるし、既に「私にも1才と4才の子どもがいるの」という人もいる。
マーシャル人だけでなく、中国人・台湾人・アメリカ人にもあやしてもらった。赤ちゃんをあやすときは、みんな素に戻るというか自分の国の言葉であやすので、様子をみていると面白い。一番赤ちゃんに話しかけるのはアメリカ人。「可愛い子ね〜、いい子ね〜、私を見ているのね。誰だと思っているんでしょ。大丈夫よ。いい子ね〜」など、優しい声で一方的にずっーと話しかける傾向がある。マーシャル語・中国語にも日本語でいう「よし・よし」に該当するような赤ちゃんをあやす言葉があるようで、マーシャル語のそれは「ヤッコエ」。ヤッコエ(Yokwe)は、マーシャル語で「こんにちわ」という意味で挨拶によく使われるが、「愛する」という意味もある言葉なので、赤ちゃんをあやすのに使われるようだ。「ヤッコエ・ヤッコエ」と話しかけながら、うちわでパタパタと赤ちゃんの顔をあおぐのが、マーシャルの定番のあやし方よ!、とベテランママのマーシャル人・ヘルマが言っていた。ここに住んでいると、いろいろな育児方法を垣間見れて面白い。