HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

とびさんが来た

初作品

元隊員のとびさんがマジュロに1週間遊びに来ている。かれこれ3年間、離島で先生隊員だったとびさんはマーシャルの生徒たちをとてもかわいがっていて、今回の旅は生徒たちに「卒業おめでとう」を言うのが目的で来たそうだ。そんな先生がいたら生徒もさぞ嬉しいだろうな。みんなから慕われているとび先生。一緒に街に出かけると、よく顔見知りのマーシャル人から声をかけられていた。本来いないはずの人がいるのに、みんなよくとびさんを見つけるなと思う。
私も久しぶりにとびさんに会い、話せて嬉しかった。とびさんはマーシャルのアミモノが上手なので、この機会にフラワーの作り方を教えてもらった。フラワーのアミモノはマーシャル語で「ローズ」というそうだ。この形状は薔薇ではないと思うけど…。まずはアミモノの材料を探すところからつきあってもらった。アミモノ店を2軒まわって椰子の葉を乾燥させたひも状のものを買いそろえ、フラワーの茎にする紙テープはペイレス裏の中国人の店で、芯にするワイヤーはなんとNTA(電話局)で調達。電話線に使う細いカラーのワイヤーを材料に使うそうだ。NTAできちんと販売されているわけでなく、工事の作業所みたいなところで分けてもらう感じだった。それぞれ材料を手に入れる場所があるので、ひとりだったら揃えられなかっただろうと思う。とびさんについてきてもらって良かった。
教えてもらって、ワイヤーなしのソフトなフラワーとワイヤー入りの普通のものと2つ作った。初めてなので1つ作るのに2時間かかった。熟練した人でも1つ作るのに1時間かかるらしい。この手間を考えると、お土産物屋さんで販売されているフラワーの値段:1つあたり1.5〜2ドルというのは妥当というか安いなと思う。作っていると時間があっという間に経つのでマーシャル向きな趣味。自分で色やデザインを決めて作るのもなかなか楽しい。