HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

言葉のタイムカプセル

南の島の日本語

ハルカを連れて街にでると、いろんな人から声をかけられる。先日はヌクヌクを着た小柄なおばあちゃんに話しかけられた。おばあちゃん、見た目は完全にマーシャル人なのに流暢な日本語で「男の子ですか?女の子ですか?」とか「何ヶ月ですか?」と話しかけてきた。「太っていますね」を3回ぐらい言われたのを除けば、日本人と話をしているかのように上手でびっくりした。80に近いぐらいの歳に見えたので、お父さんが日本人か日本の統治時代に日本語の教育を受けた人なのかもしれない。
ときどき日本語を話せる高齢者に出会うことがある。日本人のように丁寧で流暢な日本語で、その日本語は間違っていないのに何か変な感じがする。たぶん話しているのが昔の日本語だからだと思う。時代の変化に触れることなく、戦前の日本語がそのまま言葉のタイムカプセルのようになっている。歴史として知っている事実がいまも生きて続いてきているんだなと実感させられた。