HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

カレー研究

ちょっと前にNHKの「ためしてがってん」で家で作るおいしいカレーを特集していたのでつい見てしまった。それによると、市販のカレールウは既に味が完成されているので、かくし味にと醤油やソース等いろいろ入れると味のバランスがかえって悪くなるので、箱に書いてある作り方どおりに作るのが一番無難においしくできるらしい。
番組ではカレールウを使った本格カレーの作り方も紹介していたけれど、一度ミキサーにかけたり濾したりする作業があり大変そうだったので、使えそうな部分だけ取り入れてみることにした。それは、
①野菜を炒める前に唐辛子を入れて辛味を加える
②タマネギを黒っぽくなるまで炒める
③カレールウを溶かしたあと仕上げにバターと砂糖を少々加える
自分で作っているいつものカレーにこの手順を加えてみたところ、①と②はさほど変化がないものの、③のバターと砂糖を投入したとたん劇的に味が変化した。まろやかなコクが出て全体的にマイルドになり、喫茶店やレストランで出されるような味のカレーになった。世間一般的にはこのカレーはおいしいと言われるのだろうけれど、食べてみて私が求めていたのはいつもどおりのカレーだったことに気がつく・・・。いつも作っているカレーはサラッとしているけれど辛さはあるカレーで、それにコクが出たことで私には少し油っぽいカレーのようになってしまった。私が普段作るカレーで工夫していることは、
・圧力鍋を使って肉は柔らかく
・材料を煮るときにトマト缶1/2・ローリエの葉・クミンパウダー・コンソメ1/2個を入れる
・ルウは辛口と中辛の2種類をブレンド
このカレーは私の中で完成型だったのだ。ちなみに私の実家のカレーは辛いものが苦手な父に合わせてバーモントカレー甘口を使い(大人だけなのに"カレーの王子様"を使っていた時期もある!)、よりヘルシーにするため野菜・肉は炒めずただ煮たものにルウを加える。このカレーは万人受けするとは思わないけれど、私にとっては病気のときでも食べられそうなぐらいやさしい母の味だ。インドカレーは別としてカレーライスは家で食べるのが一番おいしいと思う。