HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

学校対抗バスケ大会の結果

秋に行われていたバスケの大会は、ハルの学校が中学女子の部と高校女子の部で優勝した。ハルはまるでサッカーのサポーターのように、毎回試合会場に足を運び、友達を熱心に応援していた。声援があるとチームも気合が入るようで、最後まで頑張って勝つことも多く、応援する甲斐もあったようだ。


勝戦は私も見に行った。これまでは小学校の屋外バスケコートが試合会場だった。決勝戦だけはマーシャルで一番いい、マーシャル諸島短大のコートで行われる。私が気になったのは、これまでよりゴールの高さが明らかに高くなっているのだけど、いいのか?ということ。答えは、別にOK。誰も気にしていなかった!ハルの学校のバスケットゴールは一般の高さなので、いつも高いゴールで練習しているから、むしろ短大コートのほうがプレイしやすいみたい。でも生徒に聞いたら、学校のゴールより短大のゴールのほうが低い気がするとのこと。きっちりと高さが統一されているわけではないらしい。

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勝戦の会場

島には広い体育館がなく、公式戦コートも当然屋外なので、雨が降ってくると試合が中断されたり、中止になる。短大コートには屋根がついているのだけど、設置するときの注文ミスで高すぎる屋根になってしまい、スコールが降るとコートに雨が吹き込んできて試合ができなくなる。今回は高校女子の決勝戦が雨の影響を大いに受けた。まず2時間遅れの試合が雨のため延期。翌日に試合をするものの、残り15分が雨で中断。3日目に残り15分をプレイして試合終了と、優勝したからいいけれど生徒と先生は3日がかりの試合だったそうだ。

さて中学女子の決勝戦では、前半は互角の戦いで、相手チームに得点をリードされる場面もあり、ハーフタイムに入った。応援団としては、ここで何か応援してチームを盛り上げたいところ。熱心なサポーター・応援リーダーのハルの様子をチラリと見ると、元気がなさそうな顔をして地面に座り込んでいた。学校が終わってからすぐ来たのに、試合が2時間近く遅れて始まったので、会場で待たされすぎて、この時は暑さで頭が痛くなっていたそうだ。私が、大丈夫?と声をかけようと思った瞬間、ハルがスッと立ち上がり、友達から応援旗を奪い取り、ハーフタイム中のバスケコート内に入って、旗と履いているスカートを風になびかせながら走って一周した。見ていた観客から歓声が上がり、会場全体からチームに大きなエールを送ることができた。相手チームの生徒まで、ついつられて応援してしまったらしい。後からハルに聞いた話では、この時は頭痛でつらかったけれど、コートを一周走るぐらいの体力は残っていると判断して、立ち上がったようだ。渾身の応援だなと思った。

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試合中。日が暮れた時間帯。

後半、ハルの学校の勢いは変わらず、逆に相手チームがスタミナ切れで動きが鈍くなったので、得点差を開いて優勝することができた。当初の試合から比べるとみんな上手くなったし、練習も他校より頑張っていたから、優勝という一番いい結果が出せてよかったと思う。


今月からは、バレーボールの大会が始まった。今回はハルも選手として参加して、毎日放課後に練習している。放課後は暇になりがちなマーシャルの中学生活、一生懸命に何かをやるのはいいことだ。もう「ママ見に来てね!」という年齢ではないので、試合のたびに親が毎回応援に行くのは遠慮して、控えめに時折応援に行こうと思う。