HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ハロウィン2020

学校で毎年恒例のハロウィン行事が行われた。実はハロウィンの数日前に、マーシャルで初めてのコロナ感染者が確認された。ハワイから軍チャーター機で米軍基地に入った軍関係者に見つかり、現在は基地内で厳格に隔離されているらしい。米軍基地は首都マジュロから約430km離れたクワジェリン環礁にある。国内で陽性患者が出たけれども、まだ市民の生活に入ってきたわけではないので、政府の判断で、注意して様子を見ながら通常の生活を続けることになった。学校もこれまで通りで大丈夫ということで、みんなが楽しみにしていたハロウィンも、予定通り行われた。ちなみに、一般市民に一人でも感染者が確認されたら、そのときはロックダウンすることになるだろう。

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仮装した子供たちが学校に集まる
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滑り台をするキャプテンRMI(マーシャル諸島共和国)

学校のハロウィンでは、クラスごとにPTAがゲームや食べ物のブースを出す。この売上はクラス費になり子供たちの活動に使われるので、資金を集めるためにしっかりやらないといけない。私はクラス役員なので、先生とブースの内容を決めたり、ブースの準備をしたり、ゲームの景品を買いにいったり、当日にボランティアをしてくれる親を募集したりと、やることがたくさんあった。コウのクラスでは、パンプキン・ボーリングと輪投げの2つのゲームを準備した。当初は射的だったのだが、校長先生から「いかなる銃も学校で使うことは許可できない、たとえそれがおもちゃでも。」と言われて、輪投げに変更した。こういうところは意外と厳しい。


私は家で輪投げを作って準備した。輪は新聞紙を固く巻いたものを輪っかにして、ビニールテープでぐるぐる巻いて作った。それにハロウィンの飾りをつけた大きめペットボトルを9本用意した。もう一人のクラス役員のローズさんが、パンプキン・ボーリングを作ることになった。なにやら本格的なボーリングを作っている様子ではあったが、出来上がりを見て予想以上でビックリ。パンプキンのライトからボーリングのレーンまですべてDIYで作っていた!すごい、働いていて忙しいのに、さすがベテランママのローズさん。ボーリングレーンは、当日にローズさんちのトラックで学校に運び込まれた。


ハロウィン当日は昼過ぎからブースの設置。昼間の外作業は暑い…。一旦帰宅し、夕方から仮装した子供たちを連れて再び学校へ。今年は、ハルはちょうちょに、コウは天使に仮装。仮装行列して、トリック・オア・トリートしたあと、PTAブースが開店。本格的なボーリングが子供たちの目を引いて行列ができ、私たちのブースは人気だった。ボーリングも輪投げも1回1ドル。ゲームするごとに必ず景品がもらえるので、リピーターで何回も来てくれた子たちもいた。ゲームの手伝いに親御さんたちも来てくれて、心配していた人手不足になることもなく、テキパキと効率よくゲームが運営できた。そのおかげで2時間半で約270ドルの売り上げがあった。何より、準備したゲームで子供たちが喜ぶ顔を見られたのが一番嬉しい。ローズさんと労いの言葉をかけあい、やり遂げた感もつかの間、11月は感謝祭ランチボックスの販売、12月はクリスマスツリーの販売と、PTAの活動はまだ続くのだった。

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クラスのブース。輪投げとボーリング