HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

学校で、本の共同購入

子供の学校から年に3回程、本の共同購入のお知らせが来る。子供向けの英語本をお手頃価格で、アメリカから買うことができる。共同購入なので送料無料。個人で本を買うとき、アメリカのアマゾンから注文するとマーシャルまで送料は10ドルくらいかかるから、送料無料はお得。ブックオーダーは、本が大好きなハルが毎回楽しみにしていることの一つ。人気本のセールだと、1~5ドルから買えるのもいい。本はチラシについている注文書を使って、学校で現金払いもできるし、自分で購入サイトにアクセスして、ネットで注文と支払いをすることもできる。注文した本は、全校生徒分まとめて学校に届く仕組み。

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ブックオーダーのチラシ


この制度は、数年前にアメリカ大使の奥様が、学校で司書のボランティアをしてくださっていた時期があって、そのときに学校に導入してくれた制度。アメリカで司書をしていた方だったようで、学校図書室にバーコードを導入したり、全体的に新しい本に入れ替えてくれたり、楽しい読書イベントがあったり、本当にいい先生だった。


本といえば、マーシャルには本屋がない。一軒もない!新しい読み物として買えるのは、週1回発行の地元紙だけ。私はこの新聞を、毎週楽しみに読んでいる。家には、日本の本がたくさんある。家に図書室があるようなレベルなので、まだ読んでいない本もたくさんあり、日頃は本屋がないストレスはさほどない。いまは電子書籍という手段もあるから、アマゾンの電子書籍を買うこともある。クリックして購入した瞬間から新しい本がすぐ読めるのは、本当に画期的。普通の本を日本から購入すると、マーシャルの手元に届くのは早くて1か月後になる。買ってから1か月も経つと気も変わってしまい、そんなに読む気がなくなってしまう本もある。


そんな事情なので、日本に帰国した際には、家族みんな本屋に立ち寄るのが本当に楽しみ。いまは本が売れない時代らしい。書店はどこも厳しいようだけれど、本屋の良さは、知らない本に偶然出会えることにあると思う。自分が知らない面白そうな本を、紹介してくれるような陳列の本屋はとても楽しい。湧き上がってきた本屋に行きたい気持ちを、子供のブックオーダーで和らげた午後だった。


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ハルが最近読んでいるもの。マララさんの自伝と中学生ファッション雑誌ニコラ。


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コウが最近読んでいるもの。自分ではゲームソフトの取り扱い説明書を熟読中。読み聞かせ本は一休さん