HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

釣り、はじめました

マーシャル在住14年目に突入した今頃になって、釣りの楽しさに目覚めてしまった。海に囲まれているマーシャルは、釣り人には嬉しい環境。気軽に家の裏や近所ですぐ釣りができてしまう。これまで全く釣りの経験がなかったので超初心者なのだか、始めてみてわかったことは、非常に奥深い趣味の世界であること。釣り場所(海岸付近、岩場、船で止めるのか流すのか、内海、外海etc.)、釣る日時(季節、天候、潮の流れ、潮の満ち具合)、狙う魚の種類、によって仕掛けや釣り方を考えて用意する。釣竿やリールやルアーや糸やら道具も揃えだしたらきりがないし、釣りの世界は専門用語が多い。私が覚えた釣りの用語:さびき、コマセ、サルカン、ガン玉、穴釣り、銅付き、ワーム、ジグヘッド、ライン、ハリス、天秤、ボウズ、キャスティング、アワセ、などなど。釣りをしない人には知らない用語ばっかり。
たくさん考えて完璧に準備できていても、ベテランでも、釣れないときは釣れない。自然を相手に頭を使うことが多すぎて、釣りをしている時間は他のことを考える暇がないのがストレス解消になるというか、趣味として最高なのだと思う。魚のことを考えて投げて、海を眺めているだけで、釣れなくても気分がいい。
マーシャル人も釣りが上手で好きな人が多い。釣り上手な人に教えてもらおうと思って、会社の従業員フキコと一緒に釣りに行った。フキコのローカルスタイルの釣りは、空のカセットボンベに釣り糸がぐるぐる巻きになっていて、その先に釣り針と、手頃な重さの石をオモリにして括りつけ、カウボーイみたいに糸につけた石をブンブン振り回して海に向かって投げるスタイル。エサはイカ。地元の子供たちはヤドカリの殻を割って、中身のヤドカリをエサにしている。この前、立派な釣り竿を持ってきた国会議員が隣で釣りをしてたけど、魚を釣れたのは私だけ。これが一番釣れるのよ、と誇らしげに笑っていたフキコ。海面を眺めて、あ、魚がいる!とすぐ見えているのもすごい。フキコにとって釣りはスポーツだという。普段は夜によく眠れない日もあるけど、釣りをした日は夜もぐっすり眠れて、翌朝気分爽快なのだそう。釣りしているときは、釣り以外のこと考えないからそれもいいよね!と私と同じ意見で意気投合。私も楽しい釣りの世界に仲間入り。

↓フキコの釣り
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↓たまに釣れるムラサメモンガラ
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