HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

夏休み体験入学 6年生と1年生

マーシャルの学校が夏休みに入る6月と7月は日本に一時帰国し、近くの小学校に体験入学させてもらった。ハルは1年生から6年生まで毎年同じ小学校で体験入学をさせてもらったことになる。我が家の子供たちの他にも同じ時期に海外からの体験入学の生徒が来ている小学校で、校長先生をはじめとする先生方はいつも温かく受け入れてくださり、本当にありがたい限り。
マーシャルには日本人学校も補習校もないので、ウチは土日に通信教育で日本の勉強を続けている。夏に日本の学校に通うために、これまで自宅で勉強を続けて来られたようなものだ。体験入学は貴重な機会だと考えているので、毎年約3週間は学校に通えるように予定を立てている。聞くところによると、体験入学の生徒は1週間~10日程度が多かったり、毎年必ず来るわけでもないようなので、6年連続で来て、3週間通うというのはうちの子だけだったようだ。
夏休みに日本で学校に通うというと、「夏休みなのに、日本でも学校に通って勉強するなんて偉いねぇ」と言われたりする。それに対するハルの返事は、「マーシャルの学校とすべてが違っているから学校という気がしない。ある意味私にとって勉強じゃなくて、これも夏休みなの。」とのこと。感覚としては、日本大好きな外国人が日本の学校にきて「わー!日本の学校、独特!すごーい!」と自国との違いを面白がるような、そんな感じに近いのだと思う。クラスで友達が毎年待っていてくれて、6月に学校に行くと「そろそろ来る頃だと思った」と言ってもらえたり、日本の友達に会えるのも嬉しいようだ。
我が家の子供たちはマーシャル育ちで学校では英語だけど、親としては将来ちゃんと日本語も使えるようになってほしいし、日本の暮らしも知って好きになってもらいたい。マーシャルも日本も両方好きになってほしいから、そう思えるような両国での体験をたくさん作ってほしいと思う。マーシャルでは学校で唯一の日本人生徒だし、日本に帰ればマーシャルの学校から来た子となり、どこへ行ってもみんなと全く「同じ」にはならないけれど、それを気にすることもなく、堂々と「私はみんなと違うから」と受け入れているハル。まわりの子と同調することから自由の身である分、思い切り自分らしさを発揮して、個性豊かな人間に育ってほしいなあと思う。

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