HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

子どもの生活、都会と田舎

日本からマーシャルへ戻ってきてハルカの学校も始まり、ようやく落ち着いたペースで生活できるようになった。日本では東京で暮らしていた私たち。何でもあるし何でも揃うような東京に比べると、マーシャルには物や遊び場が何もないような気がしてしまうが、マーシャルで暮らすいい点は、何もないぶん子どもが落ち着いて生活できる環境であること。東京にいると、情報や習い事や楽しい誘惑が多すぎて、子供と落ち着いて暮らそうと思ったら、それらの不要なものをなるべく切り捨てて、必要なものだけを選びとって暮らさないといけない。そういう印象を受けた。ピアノの練習も勉強も、余計なものがないマーシャルでは素直にできていたことも、日本ではなかなかできなかったりした。一時帰国だから特別に楽しいのはあたり前なんだけれど、都会で今のようにシンプルに暮らすというのも、けっこう大変なことなのかもしれない。
マーシャルで暮らすハルカは、習い事はピアノだけ。ピアノだけでも、学校の宿題のあとピアノの練習を毎日させるのは大変と思う。でも東京の1年生は3つぐらい習い事をしている子が普通にたくさんいたので、ビックリ。勉強系の習い事だと、宿題もあるみたいだし、それらを毎週こなしていく親子はすごいなあと思った。そういう環境にいると、きっと私もハルカの習い事を増やしていく気がする。これが習い事の種類も豊富で、楽しそうなんだな。ハルカも「私も習いたい!」と言ってくることだろう。
マーシャルではテレビなし(DVDだけ見られる)の生活が続いている。自宅のテレビは映らない日も多く、毎月の視聴料を払うのもバカらしくなったので、昨年から解約している。そのおかげで、たとえば休日の朝にハルカが早起きしたとしても、日本なら間違いなくテレビを見ていたが、マーシャルだと一人で本を読んだり遊んだりしている。夕方や夕飯後の時間もテレビに関係なく自分の好きなように時間が使えるのもいい。こう考えると、都会の生活うんぬんというより、テレビがいけなかったのか?ハルカはマーシャルでテレビが見られない分、日本のテレビが面白すぎて、やたら見たがった。暇さえあればテレビ、という感じ。チャンネルは、ほぼずっと教育テレビなのだけれど。番組の途中で夕飯の時間やお風呂の時間になると、「見たかったのにー」とグズグズ言われたり、ひどいと泣いたりしていたのが私は嫌だった。シンプル生活の大きな一歩は、テレビの有無であることは間違いない。