HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

英語わすれた!

mikamikamika2013-04-20

マーシャルに戻って数日後、ハルカは以前から通っていた学校へ戻った。ハルカの学校は1学年1クラスの少人数な学校なので、既に顔見知りの先生や友達がほとんど。みんなから「ハルカ、おかえり!大きくなったね。」と温かく声をかけてもらった。しかし、ちょっと浮かない表情のハルカ。日本にいる間に英語に触れることがほとんどなかったため、すっかり英語を忘れてしまったのだ。初日に校長先生のところへ挨拶に行ったのだが、How are you? What's your brother's name? What's the name of your teacher in Japan? What city did you live in Japan?など矢継ぎ早に聞かれる校長先生からの質問も理解できず、困り顔。日本語だけの生活から、いきなり容赦ない英語100%の世界へ。このハルカの英語の忘れっぷりには私も大丈夫かな??とあせった。以前は理解できていたことも、スルスルと頭から抜けてしまったようなのだ。日本にいる間は私がたまに英語のワークブックをみてあげる程度しか英語はやっていなかったので、英会話教室などに通わせておくべきだったかなと思った。しかし、心配したよりも思い出す力も早く、2,3日後からは友達と遊ぶ程度なら大丈夫になったようで、わりとすぐにクラスに溶け込んで友達と仲良くやっている。
キンダーガーデン(日本でいう年長)のクラスに入ったハルカ。マーシャルはアメリカ式の教育を行っているので、キンダーガーデンから義務教育となる。そのため幼稚園といえども勉強をしっかり始めていて、いまの段階ではアルファベットは大文字・小文字すべて読める・書ける、アルファベットの音を理解している(Aはアーと発音する等フォニックスの初歩)、初歩的な単語(I,she,he,go,see,can,playなど)を読める、簡単な文を書ける(It is my house.など)、数字を1から30まで言える、書ける、読み聞かせで英語の絵本の内容を理解できる、というレベルの授業を行っている。以前プレスクールで一緒だった友達は9月からキンダーで勉強を積み重ねているのに対し、3月中旬からクラスに入ったハルカは実質あと2ヶ月しかキンダーの勉強をしないことになる。9月からは1年生に進級するので、その前の補習として夏休み中のサマースクールにはぜひ来るようにと担任の先生から言われた。
キンダーの担任のメレ先生は、フィジー人の明るくて大きくて優しい女の先生だ。ハルカのこともプレスクールの頃から知ってくれている。初日が終わって先生に「今日はハルカはどうでした?」と様子を聞いたら、「大丈夫よ!」と一言。大らかだ。これが日本の幼稚園だったら「日本からマーシャルの学校に戻ることについて、ハルカはどのように思っていますか?ひとりだけ日本人で英語がわからないというストレスや戸惑いはどの程度感じていますか?家での様子はどうですか?今日はこういう出来事があって・・・」と具体的な友達とのやりとりや様子を話してくれるだろう。でも、私はメレ先生ぐらい大らかなほうが安心できる気がする。大丈夫よ、の一言だけでも適当に言っているのではなく、先生はハルカの様子をみて色々判断した上で言っているとわかるからだ。必要なことはちゃんと伝えてくれるし。日本の幼稚園は対応がきめ細かい分、私が心配していない部分まで先生は心配してくださるので、「あれ?私もっと心配するべき?」と逆に不安になることもあった。まず担任の先生を信頼して、先生のアドバイスに添って家でも英語学習をサポートしていきたいと思う。