HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

マジュロのネット事情

裏海

マジュロのインターネットはこれまで電話回線を使ったダイアルアップだった。だから速度がとても遅く、平均して50KB/s。日本の光回線が100MB/sらしいから、いかに桁違いに遅いかわかる。日本だったら一瞬で終わるダウンロードに3〜4時間かかり、写真つきメールの受信も写真が1MBを超える大きさだと受信に10分以上時間がかかる。ネット上の動画を見るなんてこともできなかった。いつになったらブロードバンドの時代が来るのかと思っていたが、この1年でネット環境が進歩した。
まず無線LANを使ってネットができる場所が増え、このほうが自宅の電話回線からつなげるより早く安くできるらしい。現在無線LANが使える場所は主要3ホテル(RRE・MIR・LIH)とロングアイランドのPIIアパートメントと空港など。無線LANが使える場所は今後さらに増えているようだし、LANカードとプリペイドカードを買えばアンテナのある場所で誰でもすぐにできるようだ。
次に4月1日からダイアルアップではなくDSLによるネットもできるようになった。今年1月頃に海底を通るファイバーケーブルを船でグアムからマジュロまでひいてきて工事をしていた。ダイアルアップよりどれだけ早くなるんだろうと期待していたが、速度は128KB/sもしくは256KB/sだそうだ。いまの倍の速度になるだけなので期待したほどではなさそうだが、ダイアルアップよりは早い。官公庁や主要ホテルなど特別契約をしているところはさらに早いネットができるようになった。料金もこれまでは使用時間分が請求される仕組みでネット代が高くついていたが、月額の定額制になった。
DSLサービス開始の4月1日、午前中からネットが全くつながらなくなった。問い合わせるとNTA(電話局)のトラブルで使えなくなっているとのこと。新しいシステムの導入に時間がかかっているようだ。街のほうは30時間後にアクセスできるようになったが、我が家の回線はいまだに不通になったまま。何回かクレームを言っているが、かれこれ2週間以上も家のアカウントは使えない状態。早く復旧してくれないかな。この調子だと家でDSLサービスを使えるようになるのは、まだ当分先になりそう・・・。あきらめて、のんびり待つことにする。