HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

環礁と津波

海に囲まれています。

29日サモア沖で地震があり、マーシャルにも津波が来るかもしれないということでウェザーステーションがラジオで警報を出し、マジュロもちょっとした騒ぎだった。なるべく高いところに避難しようとしても、海抜1mぐらいしかないマジュロで高いところといえば、せいぜい建物の2階ぐらい。学校では授業を取りやめ生徒を下校させたりしていたようだが、その後警報は解除され津波も来なかったようで、みんな一安心した。
津波といえば壁のような波が押し寄せて人や建物を呑み込んでしまうというイメージがある。このような大きな津波が起こるのは津波のメカニズムからして、たいてい大陸棚があるような大きな島で、マジュロのような小さな環礁が津波にのまれたという話は聞いたことがない。私も環礁の津波について気になり本やネットで調べたところ、環礁でも津波の被害に遭う可能性はあるが、高い波が押し寄せるというタイプではないらしい。2004年のスマトラ島沖地震の際にモルディブの環礁が津波被害に遭ったそうで、そのときの状況は海面が徐々に上昇し、気が付いたら島全体が冠水していたというようなケースが多かったそうだ。海抜の低い環礁では海面の水位が1mも上がったら冠水してしまう。そしてこういう海面上昇が引き潮のときならまだしも、大潮の時刻と重なったりしたら大変な被害になるだろうと思う。こればかりは天災なのでどうにもならない。ひとまず、マジュロには津波の巨大な波が押し寄せる可能性は少ないということなので、いざというときは落ち着いてどう避難したらいいのか考えておかなくてはと思った。ハルカと家の屋根に登るしかないかなあ。