HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ザビエル高校の受験

マーシャルの隣の国、ミクロネシア連邦のチュークにあるザビエル高校。マーシャルでもこの高校は有名で、よく知られている。ザビエル高校は、キリスト教カトリック系の伝統ある私立高で、昔からミクロネシアだけでなく、パラオやマーシャルからも優秀な生徒が集まり、国や地域のリーダーを多く輩出している学校。キリスト教系で校則など厳しめでしっかりしていて、入試を突破した学生が集まるから勉強レベルも高く、親元を離れて寮生活する学生は自立心も養われるという。大学への進学実績もマーシャルの高校に比べたら断然良いようだ。アメリカ・オーストラリア・日本などの大学への指定校推薦のような枠があるらしく、毎年進学している。ハルの学校からも毎年1,2人は、高校からザビエルに進学する生徒がいる。

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マーシャルのビーチ


5月、ザビエル高校の入学試験がマーシャルで行われた。学校の先生に勧められて、ハルも力試しに受験してみることに。ハルによると、入試は学校で習っていない問題もあり、分量も多く、難しかったそう。受験生も3教室に分かれるほどいて、思ったより多かったとのこと。

入試から2カ月後、ザビエル高校から「合格」の知らせをメールで受けた。合格するのもなかなか難しい学校だそうで、ハルは喜んでいた。ハルの学校からは10人受けて、2人しか合格者が出なかったらしい。私たちがチュークに住んでいたら通えていたかもしれない学校だけれど、ここはマーシャル。コロナで今はミクロネシアにも渡航できないし、学校も現在はミクロネシアの生徒のみが通っているそう。合格をいただいたものの、ハルが通うのは現実的には難しいということで、すぐに入学辞退の連絡をさせてもらった。

ザビエル高校は、旧日本軍の通信施設だった建物を改築して、そのまま校舎として使っているそう。学校内に日本統治時代の展示室もあるらしい。いつかチュークに行く機会があったら、一度訪ねてみたいと思う。

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こちらはマーシャル諸島高校