HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ヨットに住むお友達

ラグーン

土曜日の午後、ハルカは同じクラスのお友達に「家に遊びにおいでよ」と誘われて行ってきた。遊びに行ったスーちゃんの家は、なんとヨット!昨年転校してきたスーちゃんは、一家4人でヨットでマーシャルにやってきた。そしてラグーンに停泊している自分たちのヨットに住んでいる。スーちゃんとお姉ちゃんは毎朝、小さいボートでマジュロに上陸して、タクシーを拾って学校に登校。嵐のような悪天候の日は上陸できなくて、お休みすることもある。
私はマーシャルに来るまで、こんな風にヨットで生活するスタイルがあることを知らなかった。家がヨットなんて、日本人(私)のいわゆる安定した生活の概念を覆す、究極に自由な感じ!家ごと移動するから飛行機のチケットもホテルもいらずに、海があるところなら世界中どこへでも行ける。マジュロに長くいる人もいるし、1〜2年マジュロで仕事を見つけて働いて「そろそろ他の国に行こうかな」と移動していく人もいる。ヨットを購入できて、少しぐらい働かなくても暮らせるような経済力とがないとダメなので、わりと裕福な欧米人が多い。一人で、もしくは夫婦でヨット暮らしの人が多いけれど、中にはスーちゃん一家のような子連れ家族もいる。学校は?勉強は大丈夫?危なくない?等、日本だったら「お父さんひとりで行ってきて!」となりそうなところだが、スーちゃん一家は「勉強よりも家族でこの経験をするほうがずっと大事」という考えなんだと思う。
待ち合わせ場所のRREショアラインにいると、スーちゃんのママが小さいボートで迎えにきてくれた。自転車に乗ってきたみたいに、普通にボートを運転してきて港に乗りつけるママ、カッコイイ。ハルカはボートに乗り込み、すぐ沖合に泊まっているスーちゃんのカタマランのヨットへ遊びにいった。大きなヨットで、中にはリビング、キッチン、バスルーム2つ、ベッドルームもいくつかあり、スーちゃん専用の部屋(ベッドスペースのみだけど)もあったそう。クラスの女の子が他に3人来ていて、みんなでボートのまわりで泳いで遊んだり(ライフジャケット持たせてよかった!)、家の中で工作をしたりして過ごしたようだ。ハルカは日焼けして、小さな冒険に満足した顔で帰ってきた。スーちゃん、どうもありがとう!


↓ショアラインで待ち合わせ。


↓行ってらっしゃーい、と見送る。