消えたクマノミ

かわいがっていた三本線クマノミのニモちゃんが水槽から消えた。その日の朝には確かにいたのに、夕方には跡形もなく消えていた。犯人は・・・やどかりが一番怪しい。他の魚は穏やかな性格のものが多く、特にクマノミは一目置かれる存在だったので他の魚にやられたとは考えられない。ハルカが持っている「海のいきもの」という図鑑でやどかりの項目を調べたら、魚を食べるやどかりの写真が載っていた。やはり、やどかりの仕業か・・・。よりによって一番かわいいニモちゃんが犠牲になるなんて・・・。ニモちゃんのための水槽になりつつあったのに、悲しい。
ニモちゃんを食べたであろう水槽の魚たち・・・。もう全部すべて海に返してしまおうかとも思ったが、ハルカが楽しんで飼っているのでそのままにした。元はと言えば、やどかりとニモちゃんを水槽で同居させてしまった私がいけないのだ。魚の種類で相性があるから、水槽の平和を保つには気配りが大切のようだ。