HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

マーシャルのヘアサロン

海

マーシャルではここ数年、新規オープンの美容院が増え、私が知っているだけでリタ1軒、RRE周辺3軒、ウリガ1軒、MIR1軒、デラップ1軒、ロングアイランド3軒と、マジュロに10軒もヘアサロンがある。大半はフィリピン人の店。私は基本的には日本で髪を切り、伸びてきたら結んでいるのだが、美容院に行かずに半年以上経つと髪型も大変なことになってくる。ただでさえ髪の量が多いのに伸び放題、しかもカラーもパーマもしていないナチュラル系なので、髪をおろした姿は70年代のオノ・ヨーコのようになってくる。ちょうど1ヶ月前も既にオノ・ヨーコになっていて、なんだか急に少しカットしてもらいたくなったので、久しぶりにマジュロの美容院を訪れた。
このとき新しく行った店は、近所の知り合いの女の子がアシスタントで働いているウリガにあるヘアサロンで、前々から「ぜひ来てね」と言われていたので行ってみたのだが、結論から言うと大失敗・・・。少しだけカットしてまとまりやすい髪にするつもりが、なぜかショートヘアに!どうしてこんな事になったのかというと、美容師が気の強い人で私がカットモデルの写真を指して長さを伝えても「あなたの顔の形にはこの長さのほうが似合うわ」と主張され、何度か「いや、そんなに短くしないで」と反論したのだが押し切られて、なんとなく美容師の意見を受け入れてしまい、気がつけばこの髪型。ヘアカラーも何度も勧められたのだが、こちらは6回ぐらい断って諦めてもらった。この美容師に自分の希望通りに切ってもらうには、ガツンと英語で自分の意見を主張できる人でないとダメなのかもしれない。私にはできなかった・・・。ちなみに料金はカットのみで$10。納得がいかない結果になっても「素敵になったわよ〜。前より若く明るく見えるし!」と自信満々で言われると、何も言えず。
今はこの最悪ヘアを受け入れ、早く髪が伸びないかと我慢しているのだが、昨日はMIRにあるサロンにマッサージをしてもらいに行った。ここで髪を切ったことはないのだが、店に入るとハルカの学校のアメリカ人の先生が先客で髪を切ってもらっていた。先生にちょっと挨拶をして、隣のマッサージルームに案内されて1時間マッサージをしてもらった。料金は$30。最近、肩と首が凝っていたので、おかげで少しラクになった。私のマッサージが終わろうとしているとき、隣から「これはやりすぎよ!なんてことを!」「6ヶ月もかかって伸ばした髪が!」と、髪を切ってもらっている先生が怒り出す声が聞こえてきた。ここのフィリピン人美容師は腰が低そうな人なのでしきりに謝って、もう一度やりなおすと言っていたが「もうこれ以上待てない。すでに散々待たされてるわ」とご立腹。詳しくはわからないけれど、パーマかカラーを失敗したらしい。けっこう強い調子で怒っていた。文句を言ったあとしばらくして諦めて「もうやってしまった事だから仕方がない」と言っていたが、このやりとりを聞いて「みんな失敗するのね・・・」と仲間を見つけた思いがした。でもやっぱり私は先生みたいにガツンと文句は言えないだろうなぁ。