HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

クリスマスツリーと交信

クリスマスツリー

12月になりクリスマスが近づいてきた。4日はゴスペルデー(Gospel day)というキリスト教系の祝日で、マーシャルでは会社も学校もお休み。毎年ゴスペルデーでは教会での行事の他に、風船をつけた車が列になって「ハッピー・ゴスペルデー!」と車内から叫びながらパレードをする。沿道にいる子どもにお菓子を投げてくれる車もあり、家の前でパレードを見物していたら、私たちも台湾製森永キャラメルを3箱もらった。ハルカはワーイ!と喜んだ。しかし喜びもつかの間、私がキャラメルの賞味期限をチェックしたら2年前に過ぎていた!賞味期限が2年前だから製造年月日は4年前、つまりコウが生まれる前から既にあったキャラメル…。さすがに古すぎるので食べられなかった。
家では、クリスマスツリーを出して子どもたちと飾った。7年前にお兄さんが置いていってくれた大きなツリーは健在で、毎年少しずつデコレーションの小物が増えて、だいぶ賑やかなツリーになっている。ツリーを出すといよいよクリスマスという実感が出て、子どもたちはワクワクしている。特にコウはクリスマスツリーが大好き。昨年もツリーの側に自分の椅子を持ってきて、ツリーの正面に座ってじーっと眺めていたし、ツリーを片付けた後も1月ぐらいから「ねえ、クレパスフリー(クリスマスツリー)だそうよ」と言い始め、物置にあるツリーを見つけるたびに「フリー(ツリー)をだしてよ」と1年中言っていた。念願のツリーをようやく出して飾ったので、満足気だ。
ツリーを出して以来、コウは怒られたりしてつらいことがあると、なぜかツリーの下に行くことが多い。ツリーの下で「えーん、えーん」と泣いたり、怒って床に突っ伏してみたり。なぜツリーの側に行くのかというと、そういう時はツリーとおしゃべりをしているらしいのだ。昨夜は夜中に目が覚めたときにママがいないと寝ぼけて勘違いし(ママは隣でずっと寝ていた)、一人で起きて真っ暗なリビングに行き、ツリーの下で佇んでいたようだ。私は熟睡していて気付かず、介がコウの声に気付いて、抱っこでベッドに連れ戻した。その出来事について翌日コウが言うには「コウね、夜におきてフリー(ツリー)とお話してたの。ママとハルカねえねがいないね、どこいったのかねーって」。このツリーに何か宿っているのかしらと思ってしまう。クリスマスツリーとコウの交信はいつまで続くのだろうか。