HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

日本での日々ー3才

チューク上空

ハルカに「日本で一番楽しかったことは?」と聞くと、答えは「本屋さん!」。駅前の本屋さんが大好きで、図書館が家から遠かったこともあり帰国中よく通った。この本屋さんは児童書コーナーに子供用の小さな椅子が置いてあって、子どもたちはそこに座って絵本が読めたり、おもちゃのような音の出る絵本は見本がたくさん用意してあるので、それも自由に遊ぶことができる。マーシャルにはないステキな本屋さん、しかも新しい絵本がたくさん!で、ハルカは目を輝かせて片っ端から絵本を開いては読んでいた。本屋に行くと軽く1時間は居るので、毎回帰るときに「まだ本を読みたいの。帰らないー!」と一騒ぎして大変だった。
今回の帰国で新たに発見したのがハルカの社交性。子どもに対しては全く物怖じせず、公園や児童館に子どもがいると、すぐ自分から話しかけて友達になってしまう。自分と同じ幼稚園児だけでなく、上は小学4年生ぐらいまで友達になった。あるときは公園に今どきの小学生8人ぐらいの集団がいて遊具を占領していたのだが、ハルカはお構いなしに中に入って遊び、小学生に「何してるのー?」など話しかけたりしていた。最初は無視されていたが、やはりハルカはお邪魔だったようで小学生に「ってか、おまえ誰なんだよ!?(どっか行け)」と言われたが、すぐに大声で「わたしはハルカよ!!」と堂々と返した。その返事をきっかけに、小学生の仲間にも入れてもらって遊んだ。
幼稚園での教育の違いを感じたのが、児童館でとにかくみんなの前に出ようとするところ。七夕飾りを作るイベントに参加したとき、司会のお姉さんの「○○できる子いるかな〜?」等の問いかけに、質問の答えをわかっていなくても、とりあえず手を挙げて前に出ようとする。ハルカの幼稚園がアメリカ式で、普段の授業中でも子どもたちはとにかく前に出る権利を得ようとする。質問の意味すらよくわかっていなくても、必死に手を挙げて先生に指名され前に出られたら「やったあ!」という感じなのだ。みんなの前に立ってから「で、質問はなんだっけ?」と先生にもう一度説明してもらったりしている。日本だったらそんな目立ち方をしたら先生に注意されそうだが、ハルカのクラスでは普通のこと。
マーシャルにはないものに喜ぶところは昨年と一緒で、エレベーター・エスカレーター、家の階段、公園、路線バス、自動販売機に大喜び。トイレで手を洗うときに手をかざすと自動的に水が出てくることに驚き、初めて和式トイレを見てこれにも大興奮。ハルカは「株式会社」と混同していて「株式トイレ」と言う。和式があると、積極的にそちらを使おうとするので私はちょっと困った。そんな感じで、日本をとても楽しんでいたハルカの一時帰国だった。

↓美容院で髪を切ってもらったハルカ

↓初めての日本の海