HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

クリスマスパーティー

大きなプレゼント

ハルカの幼稚園のクラスで、親も参加のクリスマスパーティーがあった。前日に「明日2時からクリスマスパーティーやるから、プレゼント持ってきて」とマーシャル人の補助の先生に言われた。ハルカが「おばさん先生」と呼んでいるこの先生はMs.モリーナという名前で、担任の先生の他にクラスに2人いるマーシャル人補助教員のひとり。体も態度も大きくて無愛想だけど、わりと世話好きというタイプのマーシャル人女性だ。私はMs.モリーナのマーシャル英語が聞き取りづらくて、何を言っているのかを理解するのがいつも大変。しかも最近は冗談も交えたりするので(パーティーではカメラ禁止、など)、本気なのか冗談なのかもわかりづらくて更に困る。こういう大事な連絡事項こそ、伝言ではなくプリントを渡して欲しい・・・と思う。それなら一目瞭然なのに。担任のロビン先生のほうが聞き取りやすい英語を話すので、ロビン先生にプレゼントの件を再確認した。こちらのクリスマスパーティーでは、親が用意したプレゼントを、先生が子どもたちに一人ずつ渡すらしい。プレゼント交換ではないので、わが子に渡す用のsmall present(小さいプレゼント)を用意すればいいということがわかった。急いでペイレスに行き、ブラシ・コームや手鏡やヘアゴムが入った女の子用おしゃれセット($6程度)を買って準備した。
当日クラスに行くとクリスマスツリーが飾られ、その下にはプレゼントが置かれていた。子どもたちはソワソワして落ち着きがなかったが、先生がなんとか一列に並ばせてクリスマスソングを歌わせ、お待ちかねのスナックタイム。親が持ち寄ったピザ・クッキー・スナック・ジュース・アイスクリームなどをみんなで食べた。スナックやジュースを食べるとは聞いたけれど、持ち寄りだとは知らなかった私。持ってくるのを忘れた・・・。まあ仕方がない。次回は持ってくることにする。
お腹も落ち着いた頃に、先生からひとりずつ名前を呼ばれてプレゼントが渡された。スモールプレゼントと聞いていたから、そのとおりハルカには小さいプレゼントを用意したのだが、他の子たちのプレゼントの大きさにビックリ。お人形セットやロボットやラジコンなど$20以上はする大きなプレゼントを親が用意していた。こんな豪華なものを今あげてしまったらクリスマス本番にサンタからもらうプレゼントはどうするの?と思うが、もしかしたらこれが本命プレゼントなのかもしれない。よく見ると、プレゼントが大きいのはマーシャル人の子どもたちで、アジア系(ハルカと中国人2人)はプレゼントも控えめな小さいものだった。マーシャル人は見栄もあるのだろうか?よくわからない。まわりの子たちの大きなおもちゃを見てハルカが羨ましがったりしないだろうかと思ったが、ハルカは私が選んだ小さいプレゼントを気に入ってとても喜び、さっそく教室で家でと遊んでいた。他の子のプレゼントと比べるようなことは全くしなかった。ハルカがまだ小さくて素直で良かった!
これが日本だったら、プレゼントも平等に全員に同じものが渡されるか、せめてプレゼントの予算が決められていることだろう。こんなにプレゼントの差がついていいのかしら?と思うマーシャルのクリスマス会。私は「ハルカもまわりの子と同じにしてあげないと」「ひとりだけ違ったら、かわいそう」と無意識に考えてしまうが、これは何でも平等を重視する日本の教育の影響だろうか。ハルカを見ていると、まわりと違っても全く気にしない。コンサートで衣装が違っていようが、プレゼントが小さかろうが、問題なし。そもそも人種も言葉もみんな自分とは違うというクラスにいるのだから、ハルカには「自分とみんなは違っていて当たり前」なのかもしれない。これから大きくなるにつれて他人と比べる視点も出てくるだろうが、今の段階ではハルカは自分に自信をもって頑張っている。私も見習わなくては。そして連絡ミスがないように気をつけよう・・・。ハルカのクラスは明日18日から1月9日まで冬休みに入る。まずは幼稚園での最初の1学期が終了。お友達もできて楽しく通えて、頑張ったハルカだ。
クリスマスツリーと下に並ぶプレゼント↓

みんなでクリスマスソングを歌う↓

スナックタイム↓

担任のロビン先生からプレゼントを渡されるハルカ↓