HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

読書

ここで暮らしていると娯楽が少ないのに時間はたっぷりとあるので自然と読書量が増え、日本にいたときは読まなかったジャンルの本も読んでいる。例えば歴史小説司馬遼太郎の本をだいぶ読破した。「竜馬がゆく」全8巻、「坂の上の雲」全8巻、「花神」全3巻、「功名が辻」全4巻、「十一番目の志士」など。司馬遼太郎の小説は歴史にそれほど興味がなく予備知識のない私でも飽きずに最後まで読めてしまう。文章が安定していて読みやすく歴史の背景もスッと頭に入るように説明されるし、なにより歴史上の人物の人間性に焦点が向けられているから面白く読める。
特に面白かった「坂の上の雲」は日露戦争で活躍した松山出身の軍人、秋山兄弟の話。私の祖母が松山出身なので微妙にこの歴史とリンクしていて、そういう意味でも興味深かった。祖母から聞いてた「秋山将軍を見たことがある」とか「戦艦三笠を遠洋に見ながら海で水泳をしたものだった」という話も、これを読んで理解できた気がする。