HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

ハルカの風邪〜役立った本

ハルカが風邪をひいた。明け方にちょっと起きたときに体が熱くなっていて、明らかに発熱とわかった。幼稚園に通うようになって、風邪をひくことが本当に多くなった。1、2ヶ月に1回は必ず風邪をもらってくる。ハルカには風邪シロップを飲ませてまた寝かせたが、朝になるとさらに熱が上がっていた。この日は最高で39度5分まで上がってしまった。さすがのハルカもぐったりして、TVを見る気も遊ぶ気力もなく1日中ウトウト寝ていた。たまに起きても座っているのもつらいようで、ごろんと横になっている。幼稚園に通う前までは病気知らずの子だったので、私も看病に慣れておらず高熱が出ると「どうしよう…」と心配になる。さらに、こんな日に限って朝からまた停電で、クーラーが使えず部屋が暑くなってきた。
こちらの病院に連れて行くべきかどうかという判断も難しい。もしただの風邪だったら、ぐったりしたハルカを病院に連れて行き2〜3時間待たされて(その間に他の病気をもらってくる心配もある)、やっと医者に診てもらったところで子供用の解熱剤(スーパーでも買える)を処方してもらうだけ、という親子で体力を消耗する結果になる。
とりあえず日本から持ってきた、子どもの病気について書いてある育児書を読んで症状を調べてみる。私が書店で見つけて買ってきた「子ども病気大百科」というありふれた本は、たいして役に立たない。あらゆる病名について説明があるだけで、読めば読むほど当てはまるのではないか?と不安になってくる。結局どんなケースでも「念のため病院を受診しましょう」ということで、実用的でないのだ。些細な風邪でも小児科に連れていくことが多い、日本向けの本。
その点、私の母がプレゼントしてくれた「小児科に行く前に〜子どもの症状の見分けかた」という本は、アメリカの家庭医学書の翻訳本なのだが、子どもの様子や症状から考えられる病気と処置まで詳しく書かれていてとても頼りになる。例えば「熱」という項目だけで28ページ分も説明があり、症状からどういう病気が考えられるか、すぐ受診したほうがいいのかどうか、親は何をしたらいいのかがわかるようになっている。「子どもの様子を心配して電話をかけてくる親を、小児科医が温かく励ますような本」というコンセプトなので、読めば読むほど症状がわかり不安が解消される。ハルカは高熱を出したものの他に心配な症状はなかったので、一度熱が上がりきったときに日本から持ってきた座薬の解熱剤を使い、あとは市販の風邪シロップと氷枕で様子をみることにした。座薬が効いたようで翌日には熱も38〜37度台に下がり、起きておもちゃで遊べるぐらい元気に回復した。よかった。今後もこの本にはお世話になりそうで、本当に手元にあってよかったと思える本だ。

小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方

小児科へ行く前に―子どもの症状の見分け方