HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

急いで腰みのを作る

ヤシの葉

南国のダンスでよく見かける腰みの。日本だとビニールテープを細かく裂いて作ったりするけれど、マーシャルではビニールテープより、ヤシの葉のほうがどこでも簡単に手に入るので、本格的な腰みのをすぐ作れる。
10月にマニットデイ(文化の日)の学校行事の手伝いで、ハルカのクラスを午前中に訪れた。もう一人来る予定だったお母さんは都合がつかなくなり、ボランティアは私だけ。先生に聞いても手伝うことはそれほどなくて、もうお昼だし帰ろうかなと思った矢先、教室にヤシの葉が何枚も運び込まれてきた。この日、午後からクラスごとに練習してきたマーシャルのダンスを全校生徒の前で発表するという。あと1時間後にステージが始まるのに、今から男子用の衣装で腰みのを10個、葉っぱから作ると言う。先生は各家庭で作って持ってくるように言ったのに、うまく伝わらず、3人しか持って来なかったらしい。
生徒たちはランチに行ってしまい、先生が一人で作り始めたので、私も手伝うことにした。先生はフィジー出身の女の先生で、私は腰みのを作ったことがない日本人。私がお役に立てるのだろうか?と思ったけれど、先生の作り方を見てナイフで椰子の葉を切ったり裂いたりして形を整え、腰みのを急いで作った。10個も作ったので作り方をだいぶマスターした。ハルカはヤシの葉を編んでお皿を作れるので、私が腰みので服を作って、あとは登り棒が得意なコウに木登りを教えてココナッツを取れるようにして、介に魚を獲るスキルをマスターしてもらえば、家族で無人島に漂流することになっても安心だ!

文化の日

↓左端は家から持ってきた子。あとは急いで作った腰みの。時間をかけて葉を細かく裂いたり、ボリュームアップさせると、なおよい。