HERE COMES THE SUN

太平洋の南の島マーシャル諸島からの日記です

日本の教科の勉強

日本の勉強

ハルカが日本の学年で5年生になった。今年も日本大使館から日本の教科書をありがたく頂戴してきた。これから5年生の勉強が始まる。日本の国語・算数は1年生の頃から、土日に家庭学習のみで進めている。マーシャルには塾も日本人学校もないので、日本語は親が勉強を見るしかない。その危機感が、逆にいいプレッシャーとなって続けてこられているように思う。1週間の春休みに追い上げて、なんとか4年生の教科書を終わらせた。内容をさらっと最低限なぞっているレベルだけど、少しずつでも勉強を継続して、教科書を終わらせる事が大事だと思う。ハルカの家庭学習は、海外子女教育財団の通信教育ニューレインボーをメインに、補助教材として進研ゼミをやっている。毎年更新の時期に、2つ取る必要があるのか?1つにしようかなと検討するのだが、まじめで固い財団の通信教育と、カジュアルで先を行く進研ゼミとで両方にいいところがあり、どちらも捨てがたく2つ受講を続けている。

最近、進研ゼミでこれはいい!と思ったサービスが「まなびライブラリー」というネット上の電子図書館。ハルカは本が大好きで暇さえあれば何か本を読んでいる。マーシャルにいると学校の小さい図書室しか利用できないので、洋書は学校で借りられるけれど、日本の本は自分で日本から持ってくるか送ってもらうしかない。そして、本をすぐ読み終わってしまうので、読みたいのに読む本がない状態になる。「まなびライブラリー」には最近小学生に人気のある児童書が揃っていて、進研ゼミ会員は無料で読み放題。1回に5冊まで好きな本を借りて、電子書籍なので端末で読む。定期的に新しい本が入荷する学級文庫、という感じ。それでも日本の新しい本が好きに選べて読めるので、ハルカは夢中になって私のタブレット端末で読んでいる。海外に住んでいる日本の子供にこそ、とてもいいサービスだと思う。赤ペン先生の提出も、スマホで撮影してウェブ提出・ウェブ返却ができたり、テキストも従来の紙テキストか、タブレットに毎月配信されるウェブ形式かを選べる時代。マーシャルはネット環境が不安定なので我が家は紙のテキスト派だけど、昔に比べてすごい変化だと思う。2つの通信教育を4年間受講してみての感想を以下に紹介します。


◆海外子女教育振興財団の通信教育・ニューレインボー◆<メリット>
・海外に住んで現地校に通う子どもを対象にした通信教育だから、教科書を見ながら勉強するのに使いやすい。
・テキストの量が少なくポイントだけ押さえているので、とりあえずこれだけやれば、安心できる。
・学校購入するような漢字ドリルもついてくる。
・海外までの送料込みで、中3まで一律料金で良心的な値段。
・作文を書かせる表現課題も3か月に1回ある。<デメリット>
・教材が全体的に古くさくて固い。特に国語はイマイチ。教科書の朗読CDがついてくるが、今時CDなんて使いづらくて我が家には不要。
・添削問題の紙質がやけに丈夫で大きすぎるので、エアメールで出すときに送料が高くなって残念。進研ゼミのような薄いペラペラな紙にしてくれたらいいのに。
・国語・算数のみで、理科・社会は別料金。でも必要な人だけ理科・社会を別受講できるのは、メリットとも言える。


◆進研ゼミ小学講座◆<メリット>
・テキストの他に付録や雑誌もついてくるので、楽しく勉強することを目指している。
・国語には、毎月作文表現を楽しく勉強させるページがあるのがいい。
・国語・算数・理科・社会の4教科が1冊にまとまっている。理科・社会はテキストにカラー写真が豊富でわかりやすい。
・ネット上の「まなびライブラリー」で児童書が読み放題。
・年に3回ある「実力診断テスト」で学年相応の学力がついているのか確認できる。
・日本の様子がテキストや雑誌からいろいろ知ることができる。<デメリット>
・海外受講料が高い(国内受講料の倍以上になってしまう。ウチは国内受講にして会社経由でマーシャルまで送ってもらっている)
・学年が上がるにつれて、受講料がじわじわと上がっていくシステム。
・現地校に通って土日だけ日本の勉強をする環境だと、テキストの分量が多くてすべてを終わらせるのが難しい。毎月すべて終わらせるなら、スパルタに頑張るか平日にもやるようにしないと無理。
・楽しく勉強させる仕組みに、年齢が上がるにつれて我が子がイマイチ乗らなくなってきた。